モチベーション・興味の持てるビジネス英語勉強法

松本秀幸氏プロフィール
英語学習マスターコーチ、ビジネスコーチ。英語圏での生活体験全くナシに、英語を独学でマスター。TOEIC990点(満点)。英検1級、仏検準1級(フランス語)、中検2級(中国語)も取得。 独自に編み出した英語習得法は、全国の受講生から絶大な支持を集めている。「いつでも、どこでも、好きなことで英語を使って世界を広げる!」をテーマにコーチング、セミナーを全国で展開している。 現在、沖縄在住。ゆったりした時間の流れの中で、クライアントが楽しく英語を学ぶサポートのための執筆、コーチングを行っている。 ■著書 『iPhone英語勉強法 スキマ時間で英語力を上げる55の技』(日本実業出版社) 『iPhone英語勉強法 多読&多聴トレーニング』(日本実業出版社) 『iPhone英語勉強法 書く・話すレーニング』(日本実業出版社) 『今からでも英語ができる人になる英語勉強法100選』(ディスカヴァートゥエンティワン) 『英語は図で考えなさい』(フォレスト出版) ■メディア掲載 週刊ダイヤモンド、日経ビジネスアソシエ、日経トレンディ、The21、English Journal、CNN ENGLISH EXPRESS、等多数。 ■イベント アルクpresents : 英語リスニング学習に役立つiPhone活用術 JICA沖縄図書室ミニセミナー:Power of Breakthrough 切り拓く力 JICA沖縄 青年海外協力隊員春募集 「これならできる!TOEIC330点突破!」など

関口:まずは「英語脳」について教えてください。

松本氏:英語脳というのは、英語の音を聞いて、インプットがあって、それに英語で反応できる能力です。それは我々が日本語の音を聞いて、もしくは日本語の文字をみて、判断して、日本語でアウトプットするのと同じことです。英語で入ってきたものを英語でアウトプットできる。そういったものを英語脳と呼んでいます。

関口:何かを話そうとするときもそうですか?

松本氏:何かが起きて、インプットがあって、気持ちが起こります。表現したい気持ちを英語でそのまま出す。人によっては日本語を介さず発話するという表現をしますが、英語のままでインプットして、英語のままアウトプットするというものですね。

関口:日本語を介さず英語のまま、というのは学習初心者にとってはなかなか難しく、どうしても日本語に置き換えがちです。そのあたりはどうでしょうか。

松本氏:それはいいと思います。スタートは日本語だと思います。ただし日本語も、いきなり皆さん、難しい日本語からやろうとするんですね。たとえば、私たちなら40何歳の日本語を話そうとして、色々な言い訳とか、長い文章が言えちゃうわけですよ。でも、その長い文章をそのまま英語にしても英語にならないし、英語にするのは大変じゃないですか。だからもっとシンプルな日本語、たとえば5歳でも結構しゃべれますよね。そんな子供がしゃべるような短い文章で日本語を考えて、単純で修飾があまりないような文章です。それを英語に変えていく努力をしていけばいいと思います。

最初に日本語があってもOKです。それをどんどん小さくしていけばいいんです。

すでに皆さん、これなら英語にできる範囲っていうのが絶対あるわけで。たとえば、リンゴ。appleをリンゴって置き換えなくても、みんな音を聴いただけで、リンゴっぽいイメージが頭に浮かぶじゃないですか。とても単純な例ですが、そういうことです。それがどんどん大きくなっていくと、入れ替えたり、考えないとわからなくなるんですよね。たとえば、いま僕らが日本語をしゃべってるときに、「いま僕らが日本語でしゃべってるときに」というかたまりで取れるわけじゃないですか。でもそれは日本語学習の最初のときには、「いま」「ぼく」「たち」「が」としていた、はずですよね。それってやっぱり小さいころから、少しずつこの日本語を短いチャンクから大きくしていって、それに速く反応していくことによってできるようになったわけです。だから、まずはその日本語の部分を単純にして、これだったら英語でいけるっていう文にして英語で表現してみる。そして英語に慣れていく。その繰り返しでできるようになります。

関口:いきなり難しいことをせず、できる範囲を少しずつ広げていく、ということですね。それにより、英語で考えられる対象も増える。とても分かりやすいですね。次に、松本さんがおっしゃる「自分英語」について教えてください。

松本氏:まずお伝えしたいのは、英語を話そうとして話せない理由は2つあるということです。英語のルールが分からず話せない人と、話すことが何もないから話せない人です。これは非常に危険な言い方ですが。単純に言ってしまうと、英語で話すコンテンツがない人がいるんです。悪いことではなく、おそらく意識してないだけですが。たとえば普段、日本語で自己紹介してくださいって言われてもできる人とできない人がいて、その場にふさわしい内容をパッと言える人もいれば、日本語でもできない人もいますよね。それと同じことです。

自分の表現したいことを表現できる状態になっている。それが自分日本語なんですが、それを英語でも準備しましょう、ということです。自分日本語、自分の与えるべきメッセージとか、自分の伝えたいこと。ある程度、それが明確に分かっている人なら、それを英語に変えてアウトプットするだけ。そういう人はOKなのですが、自分の話すべき内容が日本語でも準備できていない場合は問題です。そもそも「ない」ものはしゃべれないので、英語でも当然できるわけはないのです。そのときに英語で考えても、そもそも「ない」ものは出てきませんよね。事前に準備しておきましょうね、というのが自分英語です。

関口:具体的にはどんな項目を用意したらいいでしょうか。また、どのように自分日本語を英語に変えればいいでしょうか。

松本氏:項目についてですが、最初はマインドマップのような形で思いついたもの、家族からでも仕事でも、何が楽しいか、何が好きかなど、どんどん発散していけばいいと思います。でもそれは、自己紹介のときに、全部言うことではないですよね。となると、こういう人と話したい、という想定のもとに、こういう自己紹介するよねとか、その人と話した後にこういう結果がほしいよね、といったことを妄想するわけです。そうすると話したいことが決まってきます。それを英語化してしまえばいいですよね。もちろんそのキーワードの段階で英語に変えておいて、それを英語に組み立ててもいいですね。

関口:こうしてできた言葉が自分日本語ですね。それを英語に変えるためにはどんな方法がありますか?

松本氏:確かに英語にするのが大変で、辞書を調べているうちに挫折する人も多いでしょう。まず、日本語の言葉を簡単にしていることを前提にすると、「~は、~」といった単語レベルの簡単な文章でしょうから、まずは単語のレベルで英語に変えてみるとか。もちろん、ひとつの日本語がひとつの英単語にはならないんですが、とりあえずはそういう形で変えてみる。でもこれで正しいかどうか分かわらないですよね。そういう場合におすすめなのは、スカイプ英会話のようなサービスをつかって直してもらう。「作文したので直してください」と。もちろん、そのセリフが言えないといけないんですが。そうやって自分のつくったものを直してもらって覚えていく、というやり方がおすすめですね。とはいっても実際は「作文したから直してください」が言えない方もいらっしゃるので、そんな方に向けたコーチングは、私のほうでも提供しています。そういうことをお願いできて疑問をクリアできればある程度のレベルですから、そこにいくまでの橋渡しはコーチングを通じてしていますね。

関口:普段の英語学習は自分と直接関係ないコンテンツが多いので、こうして、まさに自分の言葉をベースにそれを英語で学ぶというアプローチはいいですね。モチベーションも上がりますね。

松本氏:そうですね。私の考えですが、自分と関わりのないコンテンツ以外はとりあえずやらなくてもいい、と思うくらいです。もちろん、やってもいいんです。自分だけの世界だと狭いので。でも、最初にやるべきは自分の興味あるところ、自分に関係あるところじゃないと、英語学習ってうまくいかないんです。どんな学習でも、知らないものと知らないものを同時にやったらいけないんです。興味のないものと、まだ苦手だという英語を一緒にやったらダメなんです。自分の知ってて興味にあるもので、知らない英語をやる、くらいじゃないとダメなんですね。

関口:なるほど。とても参考になるお話をいただき、ありがとうございました。